主な講演テーマとその概要

「自治体、企業および地域コミュニティの危機管理」

災害、事件による危機が発生した場合に個人の生命、財産が守られ、組織の存続が確保されるか否かは、関係者の当該危機に対する対応能力の有無に強く左右される。
しかも最近では、従来にない新たなタイプの危機の発生が見られ、これらに対応した総合的な危機管理能力の向上が強く求められるようになっている。
講演では、危機管理をめぐる現在的な事情と要請に対応するため、自治体、企業、団体における危機管理のあり方を理論とともに実例を交えて解説する。

「イスラム過激派のテロにどう対応すればよいのか」

海外の日本企業や日本人学校、海外に出かける日本人に、アル・カーイダやイスラム国などの武装勢力によるテロの脅威が高まり、自らテロへの対策を採らなければならなくなってきている。
さらに、その具体的な対策は画一的なものではなく、企業の業種・位置・建物の構造および襲撃を受ける公算(危険度)によって異なる。国内の企業も東京オリンピックを控えて、より具体的なテロ対策案を導き出す必要に迫られている。
これを可能にするのが図上研究(Map Maneuver:MM)だ。具体的には、テロの襲撃を見積り、その対応を考え、それらを図上で戦わせて、戦闘の経過に沿って最善の対策を考案するものである。
この手法は、危機事象対処や作戦・戦闘を実施する前の段階で、自衛隊や米軍でも用いられていることなどをお話させていただく。

「東京オリンピックで懸念されるテロへの対策と対応」
(図上訓練の手法)

海外の日本企業や日本人学校、海外に出かける日本人に、アル・カーイダやイスラム国などの武装勢力によるテロの脅威が高まり、自らテロへの対策を採らなければならなくなってきている。
さらに、その具体的な対策は画一的なものではなく、企業の業種・位置・建物の構造および襲撃を受ける公算(危険度)によって異なる。国内の企業も東京オリンピックを控えて、より具体的なテロ対策案を導き出す必要に迫られている。
これを可能にするのが図上訓練(Map Maneuver:MM)だ。具体的には、テロの襲撃を見積り、その対応を考え、それらを図上で戦わせて、戦闘の経過に沿って最善の対策を考案するものである。
この手法は、危機事象対処や作戦・戦闘を実施する前の段階で、自衛隊や米軍でも用いられていることなどをお話させていただく。

「イスラム過激派組織ISの軍事力と軍事戦略」
(ISは、なぜしぶといのか)

イスラム過激派組織「イスラム国(IS= Islamic State)」の勢いは、米軍をはじめ有志連合による約3000回の空爆を受けたにもかかわらず、なかなか衰えないように見える。
イラク軍やクルド軍も、2014年6月にISに占拠されたイラク第2の都市モスルを奪還できないどころか、15年5月にはイラク西部のラマディを占拠されてしまった。
ISが14年6月29日に「国家」樹立を宣言してから1年が経過した。有志連合の攻撃を受けても、ISは敗北しそうでしない。占拠した都市をなぜ占領し続けることができるのか。また、米軍や有志連合はどうしてISを壊滅できないのだろうか。
ISはナポレオンやイスラエル(第3次中東戦争)が採用した内戦作戦による各個撃破を実戦していることと、イラク軍などがそれによって翻弄されていることなどをお話させていただく。

「北朝鮮軍の脅威(核・弾道ミサイル)をどうみるか」

北朝鮮は「狡猾外交戦略」により、関係国から膨大な食料や石油の支援を得た。米国からは資金口座の凍結やテロ支援国家指定の解除を得ることができた。その陰では核兵器やミサイルを開発してきた。
日本、グアム、アラスカまで到達できるミサイルを完成させ、米国本土まで届くミサイルの完成まで、あと一歩というところまで来てしまった。核兵器も小型化し、ミサイルに搭載できる段階の直前に来ている。北朝鮮の脅威は金正恩体制になっても変わることはない。
講演では、北朝鮮軍の現状と脅威に関して、日本はどのように捉えていけばよいかお話させていただく。

「中国は今後、軍事力を背景として何をしてくるのか」

中国は現在、近代化し増強した軍事力を背景として、強引で危険な動きをしている。中国が相手国の領土を盗み取る、あるいは領土・領海への侵入の顕著な行動を起こす時は、以前は、相手国の国力が低下した時、つまり中国の侵攻・侵入にその国が適切に対応できない時だけであった。
しかし、現在では、相手国の事情に関係なく、なりふり構わず行動している。増強と近代化を続ける中国軍事力の脅威は、10年20年先はどうなり、そして、何をしてくるのだろうか?
講演では、今後想定される中国軍事力の脅威に関してお話させていただく。

「中国軍と自衛隊とが尖閣問題をトリガーに戦えば」

尖閣諸島付近では、海保の巡視船と中国の漁船や監視船・軍艦等がにらみ合い、中国軍艦艇が海自の護衛艦に対し射撃レーダーを照射して威嚇し、中国軍戦闘機が兵器を装備していない自衛隊機に対し約30mまでに接近する挑発行為を行っている。
いつ軍事的衝突が起きてもおかしくない状態が続いているのである。
講演では、尖閣諸島を巡り、今後、中国が起こしえる危険行為や軍事衝突の危険性、また紛争がおこった場合どうなるのかをお話させていただく。

「その他」

 中国の軍事力の実態と軍事戦略
 これからの金正恩体制をどうみるか
 北朝鮮とロシア及び中国関係を軍事的視点で分析する
 北朝鮮軍事の実態は
 学校の危機管理はどうすればよいか
 危機管理の基礎講座(シリーズ)
 軍事学の基礎講座(シリーズ)
 情報戦略、情報分析手法、兆候を見落とさない情報活動
 状況判断はどうすればよいか